少し前の話になりますが、5月のある日のこと。
場所は朝のバスの中。
幼稚園に到着して子どもたちが順番に降りて行きます。
しかし、ある年少さんの男の子は先に降りたくて仕方ありません。
無理もありません、まだまだ年少さんにとって『待つ』ということは
出来る時もあれば、難しい場面もあります。
順番をとばして降りようとする男の子。それを止める年中、長さん。
年長児 「まだだよ」
年中児 「順番だよ」
(どちらも優しく言っています)
でもその男の子はウズウズ。。。
するとある年中さんの女の子が、
「あのね、『待っててね』って言えば嫌な気持ちにならないんだよ」
「○○くん、待っててね」
するとウズウズしていた男の子はしっかり待つことが出来て、
年中、長さんや先生に見守られながら嬉しそうに降りて行きました。
きっと、その男の子も心優しいお兄さんとなって、下の学年の子に優しく頼もしく接してくれることでしょう。
(この場面、先生による声掛けなどは全く無く、すべて子ども同士のやり取りです。
何気ない瞬間かも知れませんが、子どもたちが集団生活の中で学んでいく大切なことの一つだと思います。)